歴史

  (最終更新日:2020.11.5)

おすすめ三国志小説5選!おススメ度、難易度も併せて紹介!

困ったさん
三国志の小説を読んでみたいなぁ。だけど、調べてみると三国志の小説はいっぱいあるぞ。どれを読んだらいいんだろう・・・
つみれ
困ったさんの悩みに答えます!

こんにちは、つみれです。

三国志を知って25年の私が、困ったさんの悩みに答えます。

困ったポイント

三国志の小説を読みたいけど、どれから読めばいいかわからない。

 

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おすすめ三国志小説5選!

おすすめ三国志小説5選!おススメ度、難易度も併せて紹介!

吉川英治『三国志』(吉川英治歴史時代文庫、全8巻)

おススメ度:★★★★★  難易度:★☆☆☆☆

三国志小説の王道といえば、吉川英治さんの『三国志』。これはもう本当にめちゃくちゃおすすめです。

もととなった中国の小説『三国志演義』を日本人向けに書き直したものなのですが、この吉川版がすばらしくおもしろかったから、日本の三国志人気はとても高いんですよ。

70年以上昔の作品であるにもかかわらず、未だそのおもしろさは色褪せないという恐るべき小説です。

正直、これだけ読んでおけば一般的な三国志トークは十分にできます。

あと、とにかく抜群に読みやすい

かなり古い作品なので、文章や言い回しに古風さを感じますが、リズムが良く心地いい語り口なのでスラスラと読めちゃいますよ。

三国志小説を初めて読むけど、何読もうか・・・と悩んでいるならこれを選んでおけば間違いありません。

ちなみに本作は青空文庫無料で読むことができます。お得ですね!

 

 


北方謙三『三国志』(ハルキ文庫、全13巻)

おススメ度:★★★★☆  難易度:★☆☆☆☆

吉川英治さんの『三国志』が演義準拠なら、北方謙三さんの『三国志』は正史寄りです。また、吉川版は直球の王道であるのに対し、北方版は若干変化球寄りといえます。

簡単に言うと、三国志『正史』は歴史書のことで、『三国志演義』は三国志をもとにした小説のことです。

北方版の特徴は様々な人物を語り手に据え、場面が変わるごとに語り手も交代する形で描かれる独特の構成。複数の人物の視点で三国志の世界を楽しめますよ。

語り手が死ぬとそれ以降はその視点が描かれなくなり、死の喪失感を強烈に感じられるのがとてもよかったです。まさに「滅びの美学」ですね!

とにかく登場する人物たちがカッコよく、とてもハードボイルドな三国志に仕上がっています。

例えば、吉川版では頭の悪い武将の代名詞のような呂布が、北方さんにかかると寡黙でストイックなめちゃくちゃカッコイイ武将に早変わり。

北方版オリジナルのキャラクターもそれなりに登場するので、その点は注意ですね。

あとおもしろいのが、兵士の調練(訓練)描写がよく差し挟まれるところ。化け物みたいに強い武将も裏ではしっかり兵士たちを訓練しているというのがいいんですよ。こういう描写はやけに心に残るんですよね。

文庫13巻と冊数が多いですが、とても読みやすいのでサクサクと読み進めることができますよ。

 

 


宮城谷昌光『三国志』(文春文庫、全12巻)

おススメ度:★★★☆☆  難易度:★★★★★

宮城谷さんの三国志は、演義的な描写をほとんど排除していて、まさに正史『三国志』の小説化といった感じですね。

『三国志演義』は、「三国志」の世界を普及させるために物語的な魅力を肉付けしたという側面があります。つまり、物語をおもしろくするためにキャッチーなエピソードなどを追加しているのですね。

そういった演義的なおもしろ要素を極力排除し、正史を単純に小説化したのが宮城谷三国志の特徴です。

三国志演義の持つ脚色的なおもしろさをあえて捨てて、純粋な歴史としての三国志を淡々と物語として語っているので、三国志初心者にはとっつきづらいところがあります。一騎当千の武将たちの大活劇を楽しむといった小説ではないのですね。

しかし、「三国志」を演義主体で勉強していると、必ず「正史」はどんな感じなんだろう、と気になる瞬間がやってきます。

そんなときにこの宮城谷三国志は魅力を最大限に発揮します。

上級者向けの三国志小説と言えますが、正史『三国志』を知りたいときの予習にもなるすばらしい小説ですよ。

 

 

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王暁磊『曹操 卑劣なる聖人』(曹操社、全10巻、続巻)

おススメ度:★★★★☆  難易度:★★★★☆

個人的にイチオシの三国志小説です。

三国志には三つの王朝、つまり魏・呉・蜀がありますが、そのうちの魏の基礎を作った曹操を主役に据えた小説です。タイトルの通りですね。

曹操の周辺を描くことに特化していて、一言で言うと曹操の視点から三国志世界を見た小説です。

作者の王暁磊さんはとにかく曹操について調べまくっていまして、21世紀の曹操の代弁者を自任するほど。

その豊富な知識が三国志小説としての説得力をかなり補強していて、読んでいて勉強になる三国志小説です!

非常に細かいエピソードやマイナーな人物も登場させていて、まさに正史と演義のいいとこどり!

難易度は若干高めですが、とてもおすすめです。ちょっと三国志の知識がついてきたな~というくらいのときに読むといいと思います。

2020年4月現在で3巻まで発刊していまして、以後続巻といった形です。私自身もまだ2巻までしか読んでいません。続きがとても楽しみな作品です!


井波律子『三国志演義』(講談社学術文庫、全4巻)

おススメ度:★★★☆☆  難易度:★★★☆☆

これまで紹介してきた三国志小説とは若干毛色が異なりますが、井波律子さんの『三国志演義』もとてもおもしろいです。

これは、中国文学に精通した井波さんが中国の小説「三国志演義」を日本人向けに翻訳した作品です。

つまり、日本人向けに書き直された小説ではなく、中国で長年親しまれてきた物語そのものをそのまま翻訳したものとなります。

難しい用語や当時の習俗などについても井波さんの丁寧でわかりやすい注釈がつけられていますので、とても勉強になりますよ。

いくつか三国志小説を読んでみて、本場中国の三国志演義を日本語で味わいたい!となったときは本作を読むといいでしょう。

井波さんの翻訳はクセがなく、とても読みやすいのでお勧めですよ。

 

 

終わりに

ご紹介した三国志小説は、難易度の高低に差はありますがどれもおすすめです。

難易度の★の数を目安に、自分のレベルにあった三国志小説を選ぶといいですよ。

このすばらしい小説たちを通して、ぜひ三国志世界の風に触れてみてくださいね(*´з`)v

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

つみれ

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