読書に関するあれこれ

  (最終更新日:2022.11.29)

語彙力の伸ばし方

こんにちは、つみれです。

今回は語彙力の伸ばし方というテーマについて書いていきます。

といっても、小説家になりたいとか、評論家になりたいとか、そういう言葉のプロを目指す人向けに書くわけではありません。

たとえば、「会社で報告書を書く」「ブログを書く」のような、あくまで普段使いでの語彙力の高め方の話をします。

それではさっそく書いていきます。

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語彙力を伸ばすには辞書を使え

語彙力とは

一口に語彙力を高めると言っても、まず語彙力とはどういうものを言うのか。辞書にはこのようにあります。

その人がもっている単語の知識と、それを使いこなす能力。 <span class="su-quote-cite">goo辞書「語彙力」</span>

つまり、下記の両方が大切。

  • 単語の正しい意味を理解している
  • その単語を正しく使いこなせる

単語の意味を理解するというのはインプットですね。

一方、単語を使いこなすというのは要するにアウトプット。

つまり、単語に関するインプットとアウトプットとの両方を意識的に行うことが語彙を増やす一番の近道になります。

語彙力は一朝一夕で伸びるタイプのスキルではありません。

当然のことながら、魔法のような語彙力増進法などもありません。

日頃の習慣がモノを言います。

語彙力を伸ばすために私がやっている日頃の習慣について書いていきます。

余談ですが、インプットとアウトプットの両方を効果的に行うことで能力が効率よく身につくことを説明した本に樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』『インプット大全』があります。

興味があれば読んでみてくださいね。

わからない言葉に出会ったら辞書を引く

きちんと意味を理解している単語の数を増やしていく方法。

これについては、私が小学生のころからやっている方法を下記に書いていきます。

それは、知らない言葉に出会ったら辞書を引いて調べるということです。

当たり前のことのようですが、実際にやっている人は意外に少ないのではないでしょうか。

私は小学生のころ、近所の学習塾に通っていました。

その塾の国語のS先生は授業中、テキストの文章問題に登場する単語の意味をガンガン聞いてきました。

当てられた子どもが単語の意味を答えられないと、S先生はその子どもに対して「デコピンポイント」という不穏なポイントを付加します。

デコピンポイントを付加された子どもは、授業中に手柄を立てて(漢字テストで満点を取る、挙手して問題を正答する等)そのポイントを授業が終わるまでに清算しなければなりません。

授業終了までにポイントを清算できなかった子どもはS先生から「地獄のデコピン」を食らうハメになるのです。

そのクラスの子どもたちは宿題で文章問題を解くとき、ただ設問を解くだけでなく、わからない言葉の意味をきっちり辞書で調べてから授業に臨むという習慣が自然と身につきました。

信じがたいことかもしれませんが、S先生の国語は人気授業でした。当時、私を含めた子どもたちはこのデコピンポイント制をけっこう楽しんでいたのです。

「デコピンポイント」自体は、いまではうるさく言われてしまいそうなやり方です。(これくらいいいと思うけどね)

やり方の是非はさておくとして、「言葉の意味を調べることの重要性」を教えてくれた国語のS先生に私は今でも感謝しています。

私はその後、大学生になって本格的に本を読むようになりましたが、小学生のときに身につけた「辞書で調べる習慣」はしっかりと体のなかに息づいていました。

読書中に難しい言葉に遭遇すると、辞書で調べないと気持ち悪いんです。

遠回りのようですが、これを繰り返すことで語彙は確実に増えていきます。

結果的に読書スピードも飛躍的に上がっていきます。

今はインターネットで簡単に単語の意味を調べられるのがいいですね。

私は紙の辞書は持っていませんが、インターネット辞書はほぼ毎日使用しています。

Kindle読書のすすめ

私はいま、メインの読書媒体として電子書籍端末「Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)」を使用しています。

これのなにがいいかというと、デフォルトで「辞書機能」がついているんですよ。

文章中にわからない言葉が出てきたら、「Kindle Paperwhite」上のその言葉を指でなぞると端末上で辞書が開いて意味を教えてくれます。

「辞書で調べる」「インターネットで調べる」というひと手間から解放され、集中力を保ったまますぐに読書に戻れるのは、私にとって大きすぎるメリットです。

地味な機能ですが、私がKindle読書をすすめる理由の一つがこの辞書機能の便利さです。便利な世の中になったものよのう。

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文章を書くときは類語辞典を使え

上のような方法で自分の体のなかに知っている単語を貯め込んでいくことはとても大切です。

ですが、それだけでは「語彙力」は伸びません。

語彙力は自分で実際にその言葉を使ってはじめて伸びていくのです。

文章を書くとき、つい自分が普段使いしているかんたんな言葉だけを使って書いてしまっていませんか?

これをやってしまうと、いつも同じような文章しか書けず、どうしても幼稚な文ができあがってしまうんですよね。

だから私は文章を書く時も辞書をかなり使います。

自分が文章を書くときに意識していることは、「これから使おうとしている単語(もしくは表現)を別の言葉で置き換えられないか」ということ。

使うのは類語辞典です。

インターネットであれば「調べたい単語 類語」とやれば一発でヒットします。

ヒットした言葉のなかには、本を読んでいるときに辞書で調べて知った単語たちも多く含まれているはずです。

そしてそのなかに良さそうな単語があったら、臆することなくガンガン置き換えていく。

新しく知った言葉を実際に使うことで、その言葉は徐々に体に馴染み、いつの間にか自然に使いこなせるようになります。

私はブログを書くときも、類語辞典を使って単語を置き換えるということをかなりやっています。

これをやることで語彙力は自然と伸びていきますし、何より表現の幅が広がり、同じような表現ばかりという幼稚な文章を避けることに繋がります。

類語辞典はめちゃくちゃ便利なので、ぜひ使いまくっていきましょう。

終わりに

今回は日常生活のなかで習慣的に語彙力を増やす方法について書きました。

普段から私がやっている方法で、確実に効果があります。

最初は面倒かもしれませんが、慣れればまったく苦にならずにできるようになりますので、「語彙力を伸ばしたい」という場合にはトライしてみてくださいね!

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

つみれ

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