ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ファンタジー

  (最終更新日:2021.07.24)

【感想】『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』/J・K・ローリング:魔法試合がアツい!

こんにちは、つみれです。

このたび、J・K・ローリングさんの『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を読みました。

世界的大ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの第四作目です。

▼前作の記事

それでは、さっそく感想を書いていきます。

2021年3月12日現在、本作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は、Kindle Unlimited の読み放題対象作品となっていますので、加入されている場合はぜひ読んでみてくださいね。(事前に対象作品の改廃情報をご確認ください)

作品情報
書名:ハリー・ポッターと炎のゴブレット

著者:J・K・ローリング(訳:松岡佑子)
出版:静山社(2002/11/1)
頁数:(上)557ページ、(下)582ページ

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学校対抗の魔法試合がアツい!

学校対抗の魔法試合がアツい

こんな人におすすめ

チェックポイント
  • ファンタジー作品が好き
  • スポーツ観戦が好き
  • 世界的ベストセラー作品を読みたい
  • 前作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の続編が読みたい
  • 映画版を観て原作も読みたくなった

あらすじ・作品説明

クィディッチのワールドカップ決勝戦の直後に不吉で恐ろしい事件が起こる。

 

不穏で落ち着かない世情のなか、三つの魔法学校の代表が互いに競い合う「三大魔法学校対抗試合」が200年ぶりに開かれることに。

 

意に反して対抗試合に出場することになったハリーだったが、そこには巧妙な罠が仕組まれていた。

クィディッチは魔法界で大人気の箒を使ったスポーツです。

三大魔法学校対抗試合

ホグワーツ特急高架

本作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の最大の見どころは、やはり三つの魔法学校の代表が互いに三種目で競い合う「三大魔法学校対抗試合」の存在。

三大魔法学校対抗試合は競技内容の危険度が高く死亡事故が頻発したことから1792年以降中止されていたのが、約200年ぶりに再開されるといいます。

三大魔法学校とは、ヨーロッパを代表する大きな魔法学校である下記三校。

  • ホグワーツ魔法魔術学校
  • ダームストラング専門学校
  • ボーバトン魔法アカデミー

あくまでホグワーツ魔法魔術学校内の事件描写に限られていた前巻までとは打って変わって、他の魔法学校の生徒との勝負や交流が描かれていて、魔法使いの世界の規模の大きさを実感することができます。

やはり学校対抗というのはおもしろいです。

これまでは校内のドタバタから物語が展開していくことが多かったのに対して、今作ではライバル校との軋轢から事件やドラマが展開していきます。

ここに今までとは違ったおもしろさがありましたね。

また学校対抗だからといって、ホグワーツ内が一枚岩になるかというとそうでもないんです。

ライバル校の出現でこれまでの不和がより強調されたり、このイベントをきっかけに関係に亀裂が入ったりと、人間関係の微妙さがうまく描写されています。

この微妙で複雑な人間関係も本巻の見どころの一つです。

三種目それぞれがおもしろすぎる

対抗試合では三つの種目でそれぞれの学校の代表が競うのですが、その競技内容は直前まで明らかにされません。

ここでそれを書いてしまうと明らかにネタバレになってしまうのでそれは避けますが、この三種目がとにかくおもしろい。

さすがに魔法界の大会だけあっていずれも普通の人間にはこなせないような競技ばかり。

危険度マックスすぎて、正直「これは中止されてもおかしくないわ」と思いました(笑)

でも、「これぞファンタジー世界の大会!」という感じでユニークなものばかりですので、ぜひこのオリジナリティを味わってほしいですね。

試合に参加するライバルキャラがいい

三大魔法学校対抗試合に各校の代表として参加するライバルキャラクターが本当にみんないい味出しています!

具体的には下記の三名。

  • セドリック・ディゴリー(ホグワーツ代表)
  • ビクトール・クラム(ダームストラング代表)
  • フラー・デラクール(ボーバトン代表)

三名とも各校の代表としてエントリーするだけあって能力的にはかなり優秀なのですが、ハリーたちの視点だとどこか気に食わないようなヤツばかりなんですよ(笑)

でもストーリーが進むにつれて彼らのいい面も見えてきたりして、キャラの見せ方がうまいなあと思いましたね。

とくに本巻を読み終わったあとは、セドリックが好きになってしまうことうけあいです。

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嫉妬と喧嘩

ハリーの眼鏡

今作でハリーたちもいよいよ4年生になります。

精神的にも大人になりかけの部分と子どものままの部分とが同居していて、その危うさが読む側をハラハラさせますね。

そんなハラハラを強く感じさせてくれるのが、ハリーとロンの本格的な喧嘩。

赤ん坊の頃の特殊な事情やクィディッチでの活躍などでなんだかんだで注目されがちなハリー。

たゆまぬ努力で秀才的な学業成績を収めつづけるハーマイオニー。

そんな彼らに対し、ロンは友人として接しつつも水をあけられた感を抑えきれない。

今作ではロンの嫉妬心がとある事情によって爆発してしまい、ハリーとの大喧嘩が勃発。

このときのロンの態度がいい感じにひねくれていていかにも人間らしく、青春まっただ中という感じで思わず共感してしまいましたね。(私は青春まっただ中ではないですが)

また、喧嘩中のハリーとロンの間を一生懸命取り持って、なんとか二人の関係を修復しようとするハーマイオニーがけなげでよかったです。

青春してますねえ!

物語はより暗めに

月夜

前作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』もその前2作と比べてやや暗めでしたが、本作はより一層暗さに拍車がかかっています。

これまでのシリーズ作品では、ハリーにつらく当たるダーズリー家の人々が冒頭でハリーから手痛い反撃をくらってちょっとした惨事になるというブラックで痛快な笑いが一つのパターンになっていました。

ところが本作の冒頭部は、人が一人殺されてしまうショッキングな内容となっています。

本編でもハリーたちと対立する闇の魔法使いヴォルデモート卿らの冷酷さがほのめかされるシーンがたびたび差しはさまれ、いよいよシリアスさが本気を出してきた感があります。

とりわけ本巻終盤の展開は、私自身が本シリーズに対してどこか甘えのような感情を持ち、油断していたこともあってなかなか衝撃的でした。

物語が徐々に核心に迫りつつあり、どうしても暗い部分が前面に出てきてしまっています。

映画版もめちゃくちゃよかった

映画版も視聴したのですが、かなりいい出来だと思いました。

まず、三大魔法学校対抗試合の描写。

突拍子もない内容の各試合種目をハイレベルな再現度で映像化していて、これは素直に感動しました。

また個人的な意見ですが、セドリック、クラム、デラクールのライバル三名もかなりイメージに近いキャスティングになっていて違和感なくキャラクターの良さを味わうことができましたね。

一方気になる点としては、ボリュームのある原作を映画化するにあたって削られた箇所が多々あること。

ハリーとロンの関係を修復しようと奔走するハーマイオニーのけなげさや、ハリーとセドリックの恋のさや当て的なやり取りは書籍版の醍醐味の一つだったので、ここがかなり削られていたりあっさりとした描写になっていたりするのは残念でした。

とはいえ、総合的にみるとめちゃくちゃ満足度の高い一作に仕上がっていると思いました。おもしろかった!

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終わりに

前作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』からハリー周辺の事情に深く切り込みはじめた感はありましたが、本巻でいよいよ本格的に味方と敵の構図が明らかになってきました。

シリアス度もどんどん増してきて、先が気になるのと先を読むのが怖いのとがまさに半々といった感じですね!

本記事を読んで、J・K・ローリングさんのファンタジー小説『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を読んでみたいなと思いましたら、ぜひ本書を手に取ってみてください。映画版もめちゃくちゃおすすめです!

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

つみれ

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