ハリー・ポッターと秘密の部屋

ファンタジー

  (最終更新日:2021.03.24)

【感想】『ハリー・ポッターと秘密の部屋』/J・K・ローリング:ミステリー要素濃いめのシリーズ二作目!

こんにちは、つみれです。

このたび、J・K・ローリングさんの『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を読みました。

世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの第二作目に当たる作品です。

▼前作の記事

それでは、さっそく感想を書いていきます。

2021年2月1日現在、本作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は、Kindle Unlimited の読み放題対象作品となっていますので、加入されている場合はぜひ読んでみてくださいね。(事前に対象作品の改廃情報をご確認ください)

作品情報
書名:ハリー・ポッターと秘密の部屋

著者:J・K・ローリング(訳:松岡佑子)
出版:静山社(2000/9/1)
頁数:509ページ

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ミステリー要素濃いめのシリーズ二作目!

ミステリー要素濃いめのシリーズ二作目

こんな人におすすめ

チェックポイント
  • ファンタジー作品が好き
  • 魔法を使ってみたいと思ったことがある
  • 世界的ベストセラー作品を読みたい
  • 前作『ハリー・ポッターと賢者の石』の続編が読みたい
  • 映画版を観て原作も読みたくなった

あらすじ・作品説明

ホグワーツ魔法魔術学校の二年生に進級したハリー・ポッター。

 

新学期が始まると、生徒やゴーストが謎の怪物に襲われるようになる。

 

次々と被害者が増え、危険が迫るなか、ハリーたちは果敢に謎に挑み、とある存在の邪悪な思惑に触れる。

本格的なファンタジー

不死鳥

まず本作を読んで最初に伝えたいことは、世界観が最高すぎるということです。もうマジで最高。

前作『ハリー・ポッターと賢者の石』を読んだときも思ったことですが、私は本シリーズがかなり本格的なファンタジーものであることに正直驚いています。

子供のころ、ファンタジーの世界に行ってみたいと夢を見た人も多くいるかと思いますが、本作のなかに広がっているのはまさに王道のファンタジー世界。

主人公のハリーが普通の人々が暮らす現実世界から飛び出し、ファンタジー世界の魔法学校で魔法の勉強をするストーリーには、私が子供のころに思い描いていた夢がいっぱい詰まっています!

ハリーとともに学校生活を楽しむ友人・ライバルたちも魔法使いだし、教師たちもみんな魔法使い。

学校も、いたるところに飾られた絵のなかの人物は話しかけてくるし、別フロアに行くための階段も自由に動く不思議空間。

校舎内や、敷地内にある森にはモンスター的な存在までいたりします。(私は子供の頃、モンスター大好きだったんです。というか今も好き)

もう立派なオッサンである私の心の奥に眠る封印されしワクワク感が再び目覚めていくような読書でしたね!

意外だったのは、実は私、本シリーズを読む前は、「ハリー・ポッター」はあくまで人間の世界を中心に描いた物語で、魔法使いはドラえもん的な特殊な立ち位置の存在だと思っていたんです。

人間世界のなかで起こる事件を特殊な力を持つ魔法使いが解決していく物語だと思っていたんですがこれは間違い。

あくまで「魔法があることがあたりまえの閉じた社会」での出来事を描いてるんですよ。

この世界観がかなり魅力的で、まだ本シリーズに触れたことがなければ、ぜひ味わってほしいなと思います。

ミステリー要素

虫めがね

本作の見どころは、何といってもそのミステリー要素の強さです。

前作『ハリー・ポッターと賢者の石』に比べ、本作は伏線や謎解き要素が格段に増え、ミステリー的な味わいが大いに増しています。

序盤の小さな謎解きから終盤の大迫力アクションシーンに至るまでとてもよく練られているんです。

とくに伏線については細かいところまでよく作られていて、「あんな小さなことまで伏線に!?」といった感じ。

無駄な描写がほとんどないので、細部まで注意して読んで、あとで驚いてほしいですね!

その分、前作にあったような「少年少女の冒険譚」的なわかりやすさは多少薄れ、全体的に重め・暗めな印象が強くなりました。

児童文学を銘打っているものの、対象年齢は比較的高めなのではないかと感じました。

逆に言えば、本作はミステリー好きな大人でも十分に楽しめる内容になっています。私のようにね!

ハーマイオニーが実力を発揮できない

本作は謎解きをメインに物語が展開します。

なので、ハリー、ロン、ハーマイオニーの仲良し三人組のなかでもっとも頭の回転がはやいハーマイオニーがかなりの活躍を見せそうなものです。(余談だけど、まじめだったハーマイオニーがハリーやロンに感化されて、大胆な校則違反をやるようになっているのが最高)

ところが本作、彼女があまり活躍しないんです。

能力的にかなり優秀なハーマイオニーの行動がいろいろな形で制限される(新任教師にあこがれて正常な判断力を失いかけたり、物理的に行動を制限されたり)ことによって、ハリーとロンだけで難問に取り掛からなければならない状況が作り出されます。

これによって謎解き的なおもしろさが格段に高まっているように感じました。

映画版「ドラえもん」でドラえもんが肝心なところで故障したり、「ドラゴンボール」の孫悟空が強敵を前に大怪我して仲間がピンチになるような感じといったら伝わるでしょうか!?

優秀なキャラの行動を制限するというエンタメの王道をしっかり押さえつつ、ドラマ性の高さにもつながっているすばらしい展開です。

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アクの強い新キャラ

ドビー

前作は第一作目ということもあり、物語の主要メンバーの自己紹介的な側面がありました。

それに対し、二作目となる本作は、キャラクターの部分でも多少遊びの要素を感じましたね。

前作から一年が経過し、主人公のハリー・ポッターはホグワーツ魔法魔術学校の二年生に進級。ロンの妹のジニーやカメラ小僧のコリンなどが新たに入学します。

ハリーに後輩ができたのは嬉しい変化でしたね。

新キャラのなかで特によかったのは、新任の教師のギルデロイ・ロックハートと「屋敷しもべ妖精」ドビー。

ロックハートはスーパーナルシストな性格の持ち主で、カッコつけて失敗して周囲から失笑を買うという特殊な芸風がウリのキャラです。

また、「屋敷しもべ妖精」ドビーは、ハリーに友好的に接してくるものの、その行動全てがハリーにとって迷惑になってしまうこれも特殊なキャラ。

二人の共通点は、その絶妙な「ウザさ」!

明らかにウザい二人なのですが、なんとなく憎めなくて、妙に癖になるキャラですね!

ギルデロイ・ロックハート

積まれた書籍

私はコミカルな三枚目キャラクターが好きで、本作初登場のギルデロイ・ロックハートもかなり好きです。

このキャラ、本当に惜しいんですよ。

前作も含めての感想になりますが二作目まで読んで思ったのは、このシリーズ、善玉・悪玉のキャラクターはそれなりにカッコよく描かれるものの、その中間にいるキャラの扱いが割とひどいんですよね。

前作のドラコ・マルフォイもそうでしたが、このロックハート先生もなかなか不憫な扱いを受けています。

コミカルでいいキャラクターだからこそ、一つくらい「これぞ!」という見せ場がほしかったのが正直なところ。

普段は道化役でも、いざというときに輝いてこそ(たとえそれが偶然であっても)道化役としての魅力が映えると思うのだけどね。

今後、再登場してほしいキャラではありますが、はたしてどうでしょうか。

読むなら前作『ハリー・ポッターと賢者の石』からがおすすめ

ホグワーツ特急

本作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を完全に楽しむためには、先に前作『ハリー・ポッターと賢者の石』を読んでおくことをおすすめします。

本作の基本的なストーリーの流れは、学校内で謎が発生し、それを解決するためにハリーたちが動き回るというもの。

一応、本作のメインとなる肝心の謎解き部分は本作内できちんと完結します。

また、ハリーたち登場人物や舞台となる「魔法界」の紹介など、前作を継承する設定の説明も盛り込まれていて、本作から読んでも十分理解できるように配慮されてはいるのです。

しかし、それも本当に最低限に抑えられており、基本的には新規物語「秘密の部屋」部分の密度が高くなっています。(『賢者の石』ほど詳しくキャラ説明や魔法界の常識が描かれない)

前作でしか説明されなかったことが土台となっている箇所もあるので、やはり前作を読んでから本作を読んだほうが理解が深まるし、何倍もおもしろいと思います。

何より、ハリーたち登場人物への愛着が一層深まるのは、『賢者の石』『秘密の部屋』と順番に読んでいけばこそだと思うからです。

映画版がマジで良かった

本作の小説版を読み終わったあと、さっそく映画版も視聴したのですが、これがマジでよかった。

小説版のいいところを凝縮しつつ、文字では伝わりきらない魔法界の細かな雰囲気をうまく映像化してくれています。

特にいいなあと思った箇所を列挙すると、まず、魔法使いたちが熱中している箒を使った競技「クィディッチ」のスピーディで迫力あるシーンがマジですごい。

それから、魔法学校敷地内の森をハリーが探検するシーンがあるのですが、この描写の再現度の高さには目をみはるばかり。これもマジですごい。

そしてやっぱりね、前作と比べて少し成長した主要メンバー三人(ハリー、ロン、ハーマイオニー)の姿です。

この三人の成長については、文字情報しかない小説では表現しきれない微妙な変化を実にうまく捉えていましたね。これには私、少し感動すらしました。

前作に引き続き、映画版「ハリー・ポッター」の質の高さに驚かされました。

小説版を読んで展開がわかっていても十二分に楽しめる内容になっていますので、もしまだ視聴していなければぜひ観てみてくださいね。

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終わりに

「ハリー・ポッター」シリーズの二作目に当たる『ハリー・ポッターと秘密の部屋』、おもしろすぎました!

前作よりもミステリー成分が濃くなり、謎解きが好きな人にもおすすめできる一作です。

本記事を読んで、J・K・ローリングさんのファンタジー小説『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に興味が出てきましたら、ぜひ手に取ってみてください。映画版もおすすめですよ!

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

つみれ

▼次作の記事

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