ハリー・ポッターと賢者の石

ファンタジー

  (最終更新日:2021.07.24)

【感想】『ハリー・ポッターと賢者の石』/J・K・ローリング:魔法学校での大冒険活劇!

こんにちは、つみれです。

このたび、J・K・ローリングさんの『ハリー・ポッターと賢者の石』を読みました。

世界的に有名な「ハリー・ポッター」シリーズの第一作目です。

はたしてアラフォーの私が今さら楽しむことができるのだろうか?と思いながらの読書でしたが、めちゃくちゃおもしろかったです!

それでは、さっそく感想を書いていきます。

※2021年2月1日追記

2021年2月1日現在、本作『ハリー・ポッターと賢者の石』は、Kindle Unlimited の読み放題対象作品となっていますので、加入されている場合はぜひ読んでみてくださいね。(事前に対象作品の改廃情報をご確認ください)

作品情報
書名:ハリー・ポッターと賢者の石

著者:J・K・ローリング(訳:松岡佑子)
出版:静山社(1999/12/1)
頁数:462ページ

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魔法学校での大冒険活劇!

こんな人におすすめ

チェックポイント
  • ファンタジー作品が好き
  • 魔法を使ってみたいと思ったことがある
  • 世界的ベストセラー作品を読みたい
  • 映画版を観て原作も読みたくなった

あらすじ・作品説明

ハリー・ポッターは、ロンドン郊外のとある街でおば家族にいじめられながら、何も知らずに不遇の生活を送っていた。

 

ハリーの11歳の誕生日に魔法学校への入学許可証が届き、それから彼の人生は一変する。

 

魔法学校で出会った友人たちとの楽しい勉強・冒険の日々を描くと同時に、彼の人生を運命づけた邪悪な意思との対決も描き出す。

作り込まれた世界観

まず、本作を読んで圧倒されるのが、作中で描かれる世界観の緻密さ。

架空の世界を舞台にしているファンタジーは、世界観をどこまで緻密に設計してあるか、それをどこまで読者にうまく伝えられるかが魅力に直結すると思うんです。

そういう意味では、本作は物語の舞台となる「魔法界」が、かなりしっかりしたファンタジー世界として作り込まれています。

正直、ここまで細かく作ってあるの!?と声を上げてしまいそうになるほど。

ハリー・ポッターシリーズ一作目にあたる『ハリー・ポッターと賢者の石』には、その世界観の緻密さをとてもわかりやすく魅力的に伝えてくれる印象的なシーンがあります。

それは主人公のハリー・ポッターが魔法学校への入学に必要な道具を揃えにダイアゴン横丁(魔法界のショッピングエリア)で買い物をするシーン。ここ、私めちゃくちゃ好きなシーンです!

特に「最新の魔法使いの箒」にあこがれる魔法使いの子供たちをさりげなく描いているのがうまいなあと思いましたね。

現実世界でも車やバイクにあこがれる子供は大勢いますが、それと同じ感情を魔法使いの子供も持っていることを描写しながら、あこがれる対象を魔法界の道具に置き換えている。

現実世界と魔法界の共通点と相違点を極めてうまく伝えてくれる演出です。

こうすることで現実世界と引き比べながら、自然に魔法界の習俗が理解できるようになっていますね。

この箇所を読んで、「魔法界行ってみてえ!」となった人は多いのではないでしょうか。

物語は現実世界から始まる

ダイアゴン横丁

ハリーはとある事情から両親がおらず、おば夫婦に引き取られて育つのですが、このおば夫婦に非常につらくあたられています。

その影響からか、おば夫婦の一人息子である従兄のダドリーとその取り巻きにもいじめられるなど、なかなかシビアな状況に置かれています。

以上のような形で、物語序盤では少ししつこいくらいにハリーの日常生活のつらさ・つまらなさ・代わり映えのしなさが描かれます。

心休まる時間のない孤独なハリーのどこか諦めたような生き方は心に痛いほどでした。

だからこそ、突然、ハリーが魔法使いであることを知らされ、ホグワーツ魔法魔術学校への入学を打診されるシーンが輝いて見えるんです。

味方らしい味方がいなかったハリーの周りに、ハグリッドやロン、ハーマイオニーなど、味方や友人がどんどん増えていく安心感がものすごい。

それと同時に、魔法界のことをまったく知らずに育ったハリーは、読者と同じ目線で少しずつ魔法界のことを学んでいきます。

主人公が初めから魔法界に住んでいて読者に対して魔法の世界のことを説明していくのではなく、読者と同じ目線で一緒に魔法界のことを学んでいくという構図。

「ハリー・ポッター」ならではの概念や用語を無理なく理解できるように設計されているこの序盤の展開が、物語のとっつきやすさに繋がっていると思いました。

魔法界と人間界との境目がいい!

物語序盤でハリーが暮らしているのは、彼にとって閉塞感のある現実世界。

そこからの解放、そして友達のいない孤独からの解放を象徴するかのように魔法界というものが突如として登場するわけですが、この演出には心が躍りましたね。

とりわけ、魔法界と人間界の境目に位置するエリアに足を踏み入れるシーンのワクワク感がすさまじいです。

たとえば、ダイアゴン横丁に繋がるロンドンのパブ「漏れ鍋」や、ホグワーツ特急(ホグワーツ魔法魔術学校に連れて行ってくれる汽車)が発着する同じロンドンのキングズ・クロス駅9と4分の3番線とか、こういう「境目」の演出がとにかくすばらしい。

ファンタジーと聞くと、現実世界と何のつながりもない架空の世界の出来事だと思ってしまいますが、本作はそうではなく現実世界に魔法の世界への入り口があるんです。いや~、こういう話だったとは知りませんでしたね!

現実世界と地続き感がある魔法の世界、この感じがとてもいいんです。ワクワク感、違う世界に来た感がすごい。

これがハリーポッター人気の一因になっていることは間違いないと思います。

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4つの寮

スリザリンの紋章

ホグワーツ魔法魔術学校には4つの寮があります。

  • グリフィンドール
  • ハッフルパフ
  • レイブンクロー
  • スリザリン

その所属は入学時に「組分け帽子」によって、生徒一人ひとりの素質や性格などが判断され割り振られていきます。

おもしろいのが、「寮対抗杯」の存在。

各寮生たちの一挙手一投足が魔術学校の教員たちに評価され、都度得点の加減が行われ、最終的に最高得点をとった優勝寮を決めるというものです。

ハリーたちがいたずらをしたりすると、「グリフィンドール五点減点」などと宣言されたりして、これが物語をかなりおもしろくしています。

一方、恣意的な得点の加減をおこなう教師なんかもいたりして、「システムがガタガタすぎる!(笑)」とツッコミながら読みましたね。

このシステム、言い換えればいわゆる連帯責任というやつで、「場合によってはいじめを誘発しかねないな」と思っていたら若干そういう描写もありました。

物語的なおもしろさとは別に、このあたりの採点システムに不公平を感じた読者は私のほかにもけっこういたんじゃないかなあと思いました。

ハリーの少年らしさ

ヘドウィグ

ハリーは基本的に素直で性格がいいんですが、決して優等生的ではなく、負けず嫌いでライバルに対抗したがったり、立ち入り禁止区域に侵入したがったりと多少やんちゃなところがあります。

でも、それがいいんですよね!

ライバルのドラコ・マルフォイが失敗したときに大喜びするなど子供らしいところがあってそこが魅力です。

ドラコ・マルフォイ

ドラコ・マルフォイはハリーのライバルで、入学時からハリー一行になにかとつっかかってくる存在。

個人的にマルフォイはかなり好きなキャラクター(私、ライバル的なキャラ好きなんです)なんですが、この第一巻では情けないシーンが多くて見せ場らしい見せ場がなかったかなあ。

彼なりの信念というか、ライバルならではの気骨というものを見せてほしかったですね。

いい立ち位置のキャラなので、今後に期待です。

ホグワーツの授業・学園生活が楽しそう

ホグワーツ魔法魔術学校に入学すると、割とすぐに授業のシーンが描かれるのですが、これがめちゃくちゃ楽しそうなんですよ!

水曜日の真夜中には、望遠鏡で夜空を観察し、星の名前や惑星の動きを勉強しなくてはならなかった。週三回、ずんぐりした小柄なスプラウト先生と城の裏にある温室に行き、「薬草学」を学んだ。不思議な植物やきのこの育て方、どんな用途に使われるかなどを勉強した。

 

『ハリー・ポッターと賢者の石』kindle版、位置No. 3519

ね?すごくおもしろそうじゃない?(アラフォーのオッサンの感想ではない(笑))

他にも変身術の授業とか、箒にまたがって空を飛ぶ授業とか!

こんな授業受けてみたかった!と思わせてくれるようなシーンばかりで、こういうワクワク感も本作のおもしろさに繋がっているな、と思いましたね。

また、学園内の非日常感の作り込みがすごくて、階段が動いたり、ゴーストが飛び回っていたりと読んでいて飽きません。

以上のようなおもしろそうな「学園もの」という意外にも、アツいスポーツ、夜の校内探検など、いろいろな角度から魔法学校の特殊な学園生活を描いていて、ワクワク感を刺激する要素が満載です!

ちなみにこのアツいスポーツは「クィディッチ」という箒を使った競技で、これがまたおもしろそうなんです。

これは小学生時代に読んでおきたかったなあ、と改めて思いましたね。

既存のファンタジー作品のいいとこどり

私はこれまでまったく「ハリー・ポッター」シリーズに触れたことがなかったので、ファンタジー作品であることくらいしか知りませんでした。

なので、「ハリー・ポッター」シリーズ作者のJ・K・ローリングさんが新しいファンタジー世界を一からバリバリ作っていったものと思っていましたが、意外とそうでもないんですよね。

小鬼(ゴブリン)やトロールなどの存在は、J・R・R・トールキン(『ホビットの冒険』、『指輪物語』の作者)以来のファンタジー系架空種族の影響を受けていると思われるし、ケンタウルスや三頭犬(恐らく由来はケルベロス。弱点も神話と同じ)などは明らかに神話由来のもの。

私は「ハリー・ポッター」シリーズを、単純に魔法使いが出てくるだけのファンタジーだと思っていたので、こういう多種族が雑多に登場する物語だというのは本当に意外でした。

ただし、他作品や神話の設定をまるごと輸入してはおらず、本作独特の要素が加味されています。

たとえば、普通、知能が低めに描かれることが多い小鬼(ゴブリン)が、高い知能を持って銀行を経営していたりする。こういうオリジナリティはおもしろいですね。

ゲームのRPG作品にもよく出てくるようなファンタジー要素がぎっしり詰め込まれているので、私のように初めて読む場合でも、「あ、これはあの神話がモチーフになっているな」という楽しみ方ができますね。

映画版もいい!

原作があまりにおもしろかったので、読み終わったあとに映画版「ハリー・ポッターと賢者の石」も視聴しました。

多少端折られているところもあり展開が早いのですが、原作に非常に忠実に作られているな、と思いました。

文章を読んだだけでは頭のなかでイメージできなかった「動く階段」や「ゴーストの姿」を、映像として確認できたのが大きかったですね。

あと、なにより、登場人物たちの姿が映画版のビジュアルイメージで固まったのが大きく、今後続編を読むときに大いにプラスになりそうです!

映画版を観ると、よりハリーやハーマイオニー、ロンたちに愛着が湧いてきますよ!

また、逆に映画版から「ハリー・ポッター」の世界に入った場合も、続いて原作を読むことで映画では語られなかったエピソードを取りこぼすことなく回収することができますね。

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終わりに

さすが世界的な大ベストセラーですね。めちゃくちゃおもしろかったです。

児童文学ということですが、アラフォーのオッサンでも楽しめるすばらしい作品ですね!(笑)

本記事を読んで、J・K・ローリングさんのファンタジー小説『ハリー・ポッターと賢者の石』を読んでみたいなと思いましたら、ぜひ手に取ってみてくださいね!

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

つみれ

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