こんにちは。つみれです。
さて、2018年5月に読んだ本をまとめてみたいと思います。
本を読み終わった後、私は読書コミュニティサイト「読書メーター」に感想をアップロードしておりまして、今回もそれを臆面もなく載せておきます。
本を選ぶときの参考にしてくれたらうれしいな。
2018年5月のマイベスト本は、有栖川有栖『双頭の悪魔』ですね。クローズドサークル最高。
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目次
2018年5月 読書まとめ
双頭の悪魔(創元推理文庫)/有栖川有栖
マイベスト(698ページ、2018/05/09読了)
「学生アリス」シリーズの第3弾。
本作のユニークさは、なんといっても二重のクローズドサークルという趣向で読者を悩ませてくるところにある。
橋で繋がっていた二つの村落が、橋の流失や土砂崩れによって相互の往来も外部との往来も不可になり、さらに両村落で別々の殺人事件が起こるというフルコースぶりである。
「読者への挑戦」が一村落につき1つずつ、さらに事件の全貌として1つついて、合計3つも振る舞われるという豪華さには恐れ入るしかない。
ゲストキャラクターとして登場する詩人、志度晶の人物造形がすばらしく良い。
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珈琲の世界史 (講談社現代新書)/旦部 幸博
(256ページ、2018/05/15読了)
コーヒーの発祥から伝播の過程、大量消費の時代までを網羅的に描いており、コーヒー通史本としてなかなか隙のないつくりになっている。
理系的な要素が極力省かれ、文系寄りの人が理解しやすいのもいい。
「紅茶の国」のイメージが強いイギリスがもともとはコーヒー先進国だった話など、興味深いエピソードも豊富に紹介されている。
時に人間に翻弄され、時に人間を翻弄しながら、少しずつ広まっていくコーヒーの歴史は、それ自体が壮大で魅力的な物語だ。
ときおり差し挟まれる豆知識的なコラム「コーヒーブレイク」も大変おもしろい。
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小説家の作り方 (メディアワークス文庫)/野﨑 まど
(241ページ、2018/05/18読了)
おもしろさというものに絶対的な尺度がない以上、「この世で一番面白い小説」などという表現自体に無理がある。
であるのに、それを書こうとする少女と、彼女に小説の書き方を教えることになる主人公が現れてしまい、物語の落としどころをどこに見出すのか、ハラハラしながら読むことになる。
だから読了時には、広がった風呂敷のきれいなたたみ方を見せつけられたような気分になる。
これが小説家の技術というものであろう。
序盤の穏やかな空気のなかにも不穏さが見え隠れし、このまま穏当には進まないであろうことが予想されるのも、演出として巧い。
イラスト図解式 この一冊で全部わかるネットワークの基本(SBクリエイティブ)/福永 勇二
(192ページ、2018/05/27読了)
ネットワークについての苦手意識克服の端緒として。
基本的にこういった技術的な内容は実地で学ぶ以上に効果的な習得方法はないと思うが、その場合、自分が対応したことがあるかどうかによって習得レベルに濃淡が生じることになる。
なので、基本的な事項を網羅的に押さえるにはこうした書籍に頼った方がいい。
本書の一番の特徴は、左頁に解説、右頁に図解という形で、各項目を見開き2ページでまとめてあることで、これがかなり理解の助けになる。
単なる技術的な解説にとどまらず、構築・運用にかけての実践レベルまで踏み込んでいるのがすばらしい。
まとめのまとめ
4月に引き続き、5月もあまり冊数を読めていませんが、いろいろなジャンルの本を読むことができました。
実はマンガを結構読んでいたというのが、冊数が少ない一番の原因のような気がします(笑)
もうちょっと読書時間を増やせるよう、時間の使い方を見直したいと思う今日この頃です。
5月の実績は合計4冊。読んだページ数は1387ページでした。
つみれ
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