こんにちは。つみれです。
だいぶ遅くなってしまいましたが、2018年4月に読んだ本をまとめてみたいと思います。
読了後に私が読書コミュニティサイト「読書メーター」にアップロードした感想を併記しておきますので、おもしろそうだと思いましたら是非手に取ってみてくださいね。
それにしても4月は5冊しか読めていないうえ、そのうち1冊については感想を書こう書こうと思いながらついに書かずに終わるという体たらく。なんということだ・・・。
ちなみに、2018年4月のマイベスト本は、辻村深月『かがみの孤城』でした。さすがの本屋大賞です・・・!
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目次
2018年4月 読書まとめ
孤島パズル(創元推理文庫)/有栖川有栖
(402ページ、2018/04/02読了)
さっそくですが、これが感想を書かずに終わってしまった一冊です。
ちょっとだけ思い返しながら感想めいたことを書いてみますと、本作はいわゆる「学生アリスシリーズ」の第2作目にあたりまして、非常に純度の高い本格ミステリーです。
私、実は犯人だけは直感でわかってしまったのですが、トリックについてはまったく見抜けなかったですね。かすりもしなかったです。
タイトルからも連想されますが、1作目に比べていっそうパズル感が強く、本格好きにとっては満足度の極めて高い作品となっております。
うーん、早く感想を書けておけばよかったなー!
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え (ダイヤモンド社)/岸見 一郎、古賀 史健
(296ページ、2018/04/08読了)
アドラー心理学というなじみにくい考え方をわかりやすく解説した本。
最大の特長は、老人と青年の対話形式をとっていることで、これがかなりの親しみやすさを演出している。この二人の対話がかなりおもしろく、これを味わうだけでも価値がある。
とはいえ、この思考法自体のとっつきにくさは相当のもので、本書を一読しただけではとても全てを理解できたとはいいがたい。
しかし役に立たなかったかというとそんなことはなく、「そういう考え方もあったのか」という発見に満ちている。
ただ、瞬時にアドラー的思考を引き出すには相当の訓練がいるだろう。
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サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福(河出書房新社)/ユヴァル・ノア・ハラリ
上巻(300ページ、2018/04/16読了)
話題の本の上巻。
ホモ・サピエンスの繁栄という現象をさまざまな角度から考察していて、著者の広範な知識と鋭い分析力に驚かされる。
とりわけおもしろかったのは、農業革命に関する箇所。これまで農耕の始まりというのは、人類の繁栄という文脈でしか語られてこなかったように思うのだが、著者は「人類が小麦に家畜化された」「農業革命は史上最大の詐欺だった」と煽ってみせる。
確かに、農耕によって人類は大いに束縛されるようになったが、正直、この発想には唸らざるを得なかった。
他にも良質でショッキングな分析が数々なされている好著。
下巻(296ページ、2018/04/22読了)
科学革命に関する内容で一冊のほとんどが占められている下巻。
上巻に引き続き、刺激的な考察が魅力的だが、上巻に比べて私の琴線に触れる箇所が少なく思われたのは、これはもう私の興味の度合いによるもの。
人類史を様々な切り口から分析しようとしているので、話題もそれにあわせてポンポンと切り替わる。
読む側にとっては、章によって興味の度合いに濃淡が出る。
私にとってはその興味の対象の主たる部分が上巻に集中していたというだけのことだ。
もちろんおもしろいと思う箇所もあったが、私の場合、上巻の衝撃が下巻のハードルを上げてしまった。
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かがみの孤城 (ポプラ社)/辻村 深月
マイベスト(554ページ、2018/04/26読了)
本屋大賞受賞作ということで急に気になって読んでみたが、さすがの貫禄というべきである。
すでに方々で言われているように、初期の辻村作品が好みと言う方であれば間違いなくこの世界に没入できるであろう。
少年少女の心理描写の巧みさやミステリー要素をうまく絡めた展開の見事さもさることながら、読了時に心が浄化されるような感覚こそが辻村作品の妙味といえるかもしれない。
いじめや仲間外れといった問題に真剣に取り組んできた著者だからこそ描くことのできた世界。
著者の想いはきっと多くの読者の心に届くにちがいない。
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まとめのまとめ
4月は私としては珍しく文庫以外の本を結構読んでいますね。
ふふふ、実はハードカバーやソフトカバーに付けられるブックカバーを購入したんです。
その使い心地を試したくて、というのもあったかもしれないですね!
4月は読んだ冊数こそ少なかったものの豊作で、どれもおもしろかったです。
読書実績は計5冊。読んだページ数は1848ページでした。
5月はもうちょっとたくさん読みたいですね。
つみれ
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